介護職ってどんな資格があるの?

介護職の求人を見ると、無資格でも応募可能と書かれているものをいくつか見つけることができます。しかし、介護職において資格を持っているかということはとても重要なことです。採用面や給与面といったことはもちろん、専門知識や技術を習得することにより仕事の幅が増えます。では、具体的な資格についてご紹介します。まず最も大切な初めに取るべき資格は「介護職員初任者研修」と呼ばれる資格です。かつてはホームヘルパー2級とも呼ばれており、130時間のカリキュラムの修了と筆記試験の合格で取得できます。受講には実務経験やその他資格は必要ありません。

「介護福祉士実務者研修」は介護職員初任者研修より、さらに上位の資格です。実務者研修を取得すると、責任者として働くことができ、痰の吸引や経管栄養など医療的ケアを身につけることができます。後述する介護福祉士の資格のためにもぜひ取っておくべき資格です。この資格も実務経験などの必要はありません。受講は450時間のカリキュラムでうち45時間が通学必須です。しかし他の資格により研修の一部が免除される場合があります。介護職唯一の国家資格に当たるのは「介護福祉士」です。福祉系の高校や養成施設を卒業するか、介護職として実務経験を踏まえるかによって受験資格を得られます。実務経験は、介護施設での経験3年以上と実務者研修の修了が必要です。「介護支援専門員」はケアマネージャー、ケアマネと呼ばれる資格です。介護福祉士の上級資格で、要介護者と介護保険制度を結びつける役割があります。試験合格後に実務研修を経て、名簿に登録されることで介護支援専門員になることができます。